片耳難聴者の「得意なこと」と「苦手なこと」のまとめ

【得意なことその1】その瞬間に一つのことに集中する事が得意

片耳難聴者は、片方の耳からしか音を聞くことが出来ません。

健常者に比べて、耳(聴覚)からの情報よりも、目の前のもの(視覚)からの情報を優先する傾向にあります。

なぜなら、片耳難聴者は、音の方向感覚がないため、音がなった方向や話しかけられた人を探すために目を多用するからです。

そのことが、引き起こす事例としては、テレビや漫画、勉強をしている片耳難聴者に声を掛けても、全く反応しないといったシチュエーションがあります。

人が目の前の何かに集中する時、耳からの情報をシャットアウトします。

この時、健常者は二つの耳から入ってくる音を無意識の領域でうちにシャットアウトしています。

ですが、片耳難聴者は一つの耳からの音をシャットアウトするだけでOKなので、集中している時は、周りで大きな音がなっても、声を掛けられても、それに気がつきません。

さらに、健常者に比べて普段から耳からの情報よりも、目からの情報を多く処理しているため、より目の前の視覚情報に集中している状態にあります。

ですから、片耳難聴者の集中力は健常者よりも優れている場合があります。

【得意なことその2】文脈や話の方向性を推測する

片耳難聴者は、健常者よりも会話の音がよく聞こえていません。

具体的にいうと、単に会話をしていたとしても、立ち位置が悪ければ(片耳難聴者の聞こえない側に相手がいる場合)、片耳難聴者は聞こえなかった言葉を常に推測しながら相手の話を理解しています。

ちょうどその時に、横を車や子供が走ったとしましょう。

その時に聞き取れた言葉の数は、健常者に比べて少ないのですが、片耳難聴者はそのようなシチュエーションを何度も経験しているため、話の流れや、言葉を推測する力を使って、相手が発したであろう言葉を推定して理解する工夫を無意識のうちにしています。

ですから、どちらかというと健常者よりも片耳難聴者の方が、話や物事の先を読む力を持っている場合があります。

【得意なことその3】うるさい場所でも快眠できる

片耳難聴者は、片方の耳しか聞こえていません。

ですから、いくら大きな音が鳴っていても、例えば隣にいびきのうるさい人が寝ていたとしても、聞こえる側の耳を敷布団側に向けてしまえば、その音が聞こえなくなります。

どんなにうるさい場所でも快眠できるというのは、片耳難聴者の得意分野でしょう。

【苦手なことその1】沢山の音がある中で会話ができない

続いては、片耳難聴者が苦手とする事です。

片耳難聴者は、音を聞き取る器官が一つしか働いていません。

ですから、健常者には容易に出来る音にフォーカスする(沢山の音の中から一つの音に集中して聞き取る)ということが苦手です。

例えば、3人以上のミーティングや飲み会、パーティの席などでは、片耳難聴者は相手の声が聞き取りづらく、うまく会話が出来ないことがあります。

ですから、そのようなシチュエーションが多い仕事に対しては、ハンデを負うことが予想されますので、注意してください。

逆に、片耳難聴者の集中力が発揮できる一人で行えるような仕事(研究や組立作業、自動車の運転など)のほうが向いていると思います。

【苦手なことその2】複数の物事を同時に処理する事が苦手

片耳難聴者は、健常者に比べると、目の前のことに集中してしまうクセがあります。

逆に言うと、複数の案件に目を向け続けること、つまりマルチタスクが要求される場合には、集中の逆にあたる行為なので、それを苦手とする傾向にあります。

ただ、この点においては、片耳難聴者が自分の苦手分野であるマルチタスクを工夫して克服することで、改善していくことが出来ます。

例えば、一つ一つの作業を集中してこなせるように、抱えている案件を細分化して、それに優先順位をつけて取り掛かるといった手順を踏むなど、とにかく片耳難聴者が目の前のことに集中できる環境にさえしてしまえば、その瞬間はマルチタスクを意識せずに、その集中力を目の前のことに注ぐことが出来ます。

とはいうものの、基本的にはマルチタスクが苦手なことに変わりはないので、克服するためには相当な時間を要すると思います。

最後に一言

今回は、片耳難聴者の「得意なこと」と「苦手なこと」のまとめについてお話しました。

片耳難聴者には、健常者には気づきにくい、または理解しにくいような特徴があります。

そして、そのことは片耳難聴者自身も、沢山の経験をしながらでないと分からないのではないかと思います。

片耳難聴者だから弱者で守られなければならないのではありません。

片耳難聴者がやるべきことは、その片耳難聴であることが生み出した得意なことにフォーカスを当てて、それを実践していくことを意識していきましょう。

そうすれば、健常者よりも良い仕事ができる可能性があります。

目の前の現実を偏りなく認識して、望む人生を歩んでいきましょう。

それでは!

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